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他にはない立体的な形が印象的なドームケーキ。家庭でも比較的簡単に手作りできることから、作ったことがある人も多いのではないでしょうか?
ただ、ドームケーキのレシピを探してみると、たびたびズコットケーキという言葉を目にします。
形はそっくりなのに、何が違うのか気になりますよね。
ズコットはイタリア・トスカーナ地方発祥の「帽子型」の伝統菓子で、一般的なドームケーキ(形を指す総称)とは中身(セミフレッド)や由来に定義があります。
また、よく似たフランス菓子のボンブとも起源が違うんです。
この記事では、ズコット・ドームケーキ・ボンブの違いを比較表で整理し、帽子やかぼちゃに由来する意外な名前の秘密も紹介します。
ズコットとは?ドームケーキとの決定的な違い

まず、ズコットとドームケーキの基本的な違いを整理しましょう。
ドームケーキは形を指す総称
ドームケーキは、半球状に仕上げたケーキの総称です。
特定のレシピや由来があるわけではなく、あくまで形を指す言葉。
ボウルやドーム型を使って作られたケーキ全般を指すため、中身はスポンジ+生クリームでも、ムースでも、ゼリーでも、すべてドームケーキと呼べます。
日本では形が分かりやすいので、この呼び方が広まりました。
フレッシュなフルーツを周りに飾り付けたり、ゼリーやムースをドーム状に固めたり、お店によって個性豊かなドームケーキがあります。
ズコットはイタリア・トスカーナ地方の郷土菓子

一方、ズコット(Zuccotto)はイタリアのフィレンツェ発祥の伝統的なお菓子。
カトリック教会の聖職者がかぶっていた頭巾【ズッケット】や、兵士のかぶと【ズッコット】に形が似ていることから、この名前がついたと言われています。
ズコットには定義があります。
伝統的なズコットは、スポンジ生地で作った型の中にセミフレッド(半解凍のアイス)や洋酒に漬け込んだフルーツやナッツを入れたもの。
冷凍庫で冷やし固めて、半解凍状態で食べるのが本来の食べ方です。
中身にナッツやチョコチップが入っていて、リキュールで香りをつけるのが特徴。
単なる生クリームとスポンジのケーキとは一線を画します。
日本では独自の進化を遂げている
ただ、日本のケーキ屋ではフルーツズコットのように、スポンジにフレッシュフルーツを貼ったものをズコットと呼ぶ独自の進化をしています。
伝統的なセミフレッドではなく、普通の生クリームを使っているケースも多いです。
ドーム状のケーキをズコットと呼ぶかドームケーキと呼ぶかは、店やレシピによってさまざま。
だからこそ、伝統的なズコットを一度作ってみるのもおもしろいですよ^^
そっくり!ボンブケーキとズコットの違い

ズコットとよく似たお菓子にボンブがあります。
こちらもドーム型で見た目はそっくり。違いは何でしょうか?
ボンブはフランス語で砲弾を意味する
ボンブ(Bombe)はフランス語で砲弾を意味します。
アイスクリームやムースを半球状に固めたフランス菓子で、こちらも冷凍庫で冷やして作ります。
中身は複数のフレーバーのアイスを層にして詰めたり、ムースとアイスを組み合わせたり。
イタリアのズコットと似ていますが、名前の由来も文化圏も別というのがポイントです。
決定的な違いは起源(帽子か砲弾か)
ズコットとボンブの決定的な違いは名前の由来。
ズコットはイタリア発祥で聖職者の帽子(または兵士のかぶと)が由来。
一方、ボンブはフランス発祥で砲弾が由来です。
中身についても、ズコットは伝統的にはセミフレッド+ナッツやチョコチップ、ボンブは複数フレーバーのアイスという違いがあります。
ただし、現代ではほぼ同義で使われることも多く、明確な線引きは難しくなっています。
ズコット・ドームケーキ・ボンブの特徴まとめ
3つのケーキの違いを表にまとめました。
| ズコット | ドームケーキ | ボンブ | |
|---|---|---|---|
| 発祥地 | イタリア(フィレンツェ) | 総称(特定なし) | フランス |
| 名前の意味 | 聖職者の帽子(ズッケット)/兵士のかぶと(ズッコット) | ドーム型の形状 | 砲弾(Bombe) |
| 典型的な中身 | セミフレッド+ナッツ・チョコチップ・洋酒漬けフルーツ | 特に決まりなし(生クリーム、ムース、ゼリーなど) | 複数フレーバーのアイス・ムース |
| 食べ方 | 半解凍状態 | 常温または冷蔵 | 冷凍または半解凍 |
ズコットとボンブには起源と定義がありますが、ドームケーキは形を指す総称なので中身は自由。
お店によって個性豊かなドームケーキがあるので、いろいろと食べ比べるのも楽しいですよ♪
かぼちゃとの意外な関係!ズコットの名前の由来

ズコットの名前の由来には、さらに面白い秘密があります。
ズッケット・ズッコット・ズッカはすべてかぼちゃから派生
ズコットケーキの名前の由来となった聖職者の頭巾【ズッケット】や兵士のかぶと【ズッコット】は、実はどちらもかぼちゃ【ズッカ】から派生した言葉。
イタリア語でかぼちゃは「Zucca(ズッカ)」。この言葉が頭にかぶるもの全般を指すようになり、聖職者の帽子や兵士のかぶとを意味するようになったと言われています。
つまり、ズコットは間接的にかぼちゃと関係があるわけです。伝統的なズコットのレシピにかぼちゃを使ったものがあるのも、この語源が影響しているのかもしれませんね。
ズコットの歴史とメディチ家の物語
ズコットケーキの発祥はイタリア・トスカーナ地方の都市フィレンツェ。
1600年ごろには作られていたと言われています。
芸術家がメディチ家に献上したお菓子
きっかけはフィレンツェの芸術家であるベルナルド・ブオンタレンティ氏が、メディチ家に向けて作ったこと。
メディチ家は芸術家を支援した一族として知られており、そんな背景の中で生まれたお菓子だと言われています。
由来にはいくつか説があるため、物語として楽しむくらいの距離感がちょうどいいかもしれませんね。
1950年代に老舗洋菓子店が復活させた
ただ、ズコットは製法に手間がかかるためか、長らく存在を忘れられてしまいます。
ズコットが復活したのは1950年代。
フィレンツェにある老舗の洋菓子店『Antica Pasticceria Sieni(シエニ)』が、古いレシピを再現しズコットを復活させました。
シエニは今も営業を続けているとのことなので、ズコットケーキの始まりの味を食べてみたい!という人は店を訪れてみても♪
ズコットケーキの人気レシピ

最後に、ズコットケーキの人気レシピを紹介しておきますね。
レシピはこちら→(ズコット:Cookpad)
レシピはこちら→(初心者さんも簡単チーズ&苺ムースズコット:Cookpad)
レシピはこちら→(市販スポンジで簡単!ズコットケーキ:Cookpad)
スポンジも市販のものを使うので手軽に作れますね^^
並べるフルーツのバランスにさえ気を付ければ見栄えよくなりますよ^^
まとめ
ズコット・ドームケーキ・ボンブの違いをまとめました。
- ドームケーキは半球状のケーキの総称で中身は自由
- ズコットはイタリア発祥で聖職者の帽子が由来の伝統菓子
- 本来のズコットはセミフレッド+ナッツ・チョコ入り
- ボンブはフランス発祥で砲弾が由来のアイス菓子
- ズッケット・ズッコット・ズッカはすべてかぼちゃから派生した言葉
- 日本ではフルーツズコットなど独自の進化を遂げている
ズコットとドームケーキの違いは名前の由来と中身の定義。
ただし、日本では明確な線引きなく使われていることも多いです。
興味が湧いたら、伝統的なセミフレッドのズコットを作ってみるのも楽しいですよ。

