ガレットにそば粉が使われるのはなぜ？そば粉なしで作る方法も

記事内に広告を含みます

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

ガレットはフランスで生まれた料理のひとつ。

見た目はクレープとよく似ていますが、クレープとの違いはそば粉を使って生地が作られていることです。

でも、そば粉って日本食のイメージがないですか？

フランス生まれの料理であるガレットにそば粉がなぜ使われているのか、よく考えると不思議ですよね。

小麦粉を使わない理由はあるのでしょうか。

そこで今回は、ガレットにそば粉がなぜ使われているのか、その理由についてまとめました。

ガレットにそば粉が使われる理由は？

ガレットにそば粉が使われる理由は、ガレットが生まれた歴史にあります。

ガレットはフランスのブルターニュという地方都市で生まれました。

このブルターニュという場所、海の近くであり湿度が非常に高い場所です。

加えて雨が多く降り太陽が出ていることが少ない場所だったので、小麦粉の生産には向いていない地域でした。

「小麦粉の代わりになるもので何か食べ物を作れないか」と考えた末、広まったのがそばの実なんです。

そばは日照時間が少ない、食物の栽培に向かないとされる土地でも比較的グングン育つ食物。

小麦が収穫まで約10か月かかるのに対して、そばの実はなんと70～80日間ほどで収穫できるというから驚きです。

ブルターニュに住む人々は小麦粉の代わりにそばを栽培し、そば粉で作ったガレットを主食にしていたのです。

以上がガレットにそば粉が使われる理由です。

そば粉があるからガレットが生まれたといったほうが分かりやすいかもしれません。

そばは日本の料理だから「なんでフランス生まれの料理にそば粉？」と不思議でしたが、そば粉を生地にするか麺にするかの違いで、そばの実自体は外国でも昔から親しまれていた食材だったんですね。

ちなみに、全くフランスで小麦が生産されないわけではありません。

ただ、フランスの気候は小麦粉の生産には向かないのは確か。

フランスで生まれた外側がパリッとした固いパン【バゲット】がありますが、バゲットが生まれたのもフランスではパンをふっくらさせるグルテンを含んだ小麦粉の生産が難しかったため。

グルテンの少ない小麦粉でも作れるパンを、と作り出されたのがバゲットなんですね。

フランスがもっと小麦の栽培に適した地域だったら、もしかしたらガレットもバゲットも生まれていなかったかもしれない。

そう思うと、食べ物の歴史というのは偶然から生まれるものが多くおもしろいですね^^

ガレットはそば粉を使うことで、そば特有の風味と味わいを楽しむことができる料理。

クレープと比べて生地に甘みはなく、食事として楽しめるようにチーズや卵といった具材を合わせるのも特徴です。

そんなガレットですがそば粉を使わずに小麦粉で代用する方法もあります。

もともと、ブルターニュの中でも西部では小麦粉を使ってガレットを作ることもあるんだそう。

小麦粉なら家に常備している人も多いでしょうし、そばアレルギーのある人でもガレットを楽しめるのがいいですよね。

小麦粉を使ってガレット風に仕上げるためのポイントは3つ。

小麦粉にはそば粉と違ってグルテンが含まれます。

グルテンは生地の粘りを出すもので、小麦粉が水と合わさって混ぜられることで生まれます。

小麦粉で生地を作るときに生地を練ってしまうと、その分グルテンが発生しモチモチとした生地に。

クレープの場合はモチモチした食感もおいしいですが、そば粉で作ったガレットに近づけるためにはできるだけ生地は練らないほうがいいでしょう。

焼くときもできるだけ薄くのばすことでガレットに近くなります。

また、ガレットは食事として楽しまれてきたメニューなので、まずは塩気のある具材をのせて食べるのがおすすめ。

チーズやハムはもともと味も付いているし、卵はボリュームが出るのでガレットではよく使われる具材のひとつです。

ここからは、実際にガレットをそば粉なしで作るレシピを紹介します。

どれも簡単に手作りできるものなのでぜひ試してみてくださいね^^

薄力粉・牛乳・塩の3つだけでできる簡単な生地はこちら。

オートミールを使っためずらしいガレットもありますよ！

そばというと日本食のイメージだったので、日本から遠く離れたフランスでそばの栽培が盛んだなんてびっくりしますよね。

今ではカフェのおしゃれなメニューのひとつになったガレットですが、日本で提供されているものは食べやすいようにそば粉に小麦粉がブレンドされていることが多いんだとか。

一度そば粉100%で作られたガレットを食べてみたいですね^^