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冷凍パイシートは、手間のかかるパイ料理を簡単に作れる便利な食材。
我が家で焼きたてのアップルパイを楽しめるようになったのも、冷凍パイシートがあってこそです。
そんな冷凍パイシートですが、そのまま焼くことができるんですよ◎
フィリングを入れるようなメニューには向いていませんが、そのまま切って焼いただけのスティックパイはおすすめです^^
今回は、冷凍パイシートをそのまま焼くことについて、またパイシートがサクサクになる方法をまとめました。
冷凍パイシートは解凍なしでそのまま焼くとどうなる?
結論から申し上げますと、冷凍パイシートはそのまま焼いても食べられます。
ですが、異様に上に膨らんだり形がいびつになるので、冷凍パイシートを使ったお菓子や料理をきれいに仕上げたいときには向いていません。
冷凍パイシートを解凍してから使うのは、そのままだと形が作れないから。
凍ったままだと型に敷き詰めたり、型抜きすることもできませんよね。
また、冷凍パイシートを解凍なしでそのまま焼くということは、生地を伸ばす作業もしていないということ。
生地を伸ばさないと上にすごく膨らむので、フィリングやトッピングをのせて焼くとおさまりが悪くこぼれてしまいます。
トッピングを上にのせて焼き上げるのであれば、冷凍パイシートは解凍し成型して使うのをおすすめします。
ただ、冷凍パイシートを切って焼くだけのスティックパイや、焼いたパイに後からトッピングして食べるのであれば、解凍の必要はありません。
冷凍パイシートを解凍せずにそのまま好みの大きさにカット。
オーブンをきちんと予熱してから焼けば、凍ったまま焼いても生焼けになることはありません◎
解凍しないことでパイシートに織り込まれた油分が流れ出ないので、よりサクサクの食感を楽しめるんですよ^^
- トッピングをのせて焼く・成型するなら解凍してから使う
- 切って焼くだけ・焼いた後にトッピングするなら解凍せずそのまま使う
冷凍パイシートで作るメニューによって、解凍するかしないかを変えましょう。
冷凍パイシートの解凍方法と使用の目安
冷凍パイシートを成型して使うのであれば、凍ったままでは使えません。
冷凍パイシートは冷凍庫から出しておくだけで解凍できます。
ポイントは半解凍でとどめておくこと!
パイシートを焼く前に全解凍してしまうと、生地に織り込まれた油分が流れ出てしまい、サクサクの食感になりません。
作業をしている間にも徐々にパイシートはやわらかくなります。
最初に解凍させるときは、【パイシートを押したときに指が少し入るぐらい】の固さを目安にしてください◎
パイシートの大きさや室温にもよりますが、10分もあればやわらかくなります。
夏場など気温が高い時期は一気に解凍してしまうので、冷蔵庫に移しての解凍をおすすめします!
冷凍パイシートをサクサクに焼くためのポイント
ここからは、冷凍パイシートをサクサクに焼くためのポイントを3つ紹介します。
- パイシートは常に冷えた状態にすること
- 中にフィリングを入れるときは冷めてからにすること
- 予熱で温めたオーブンで焼くこと
「冷凍パイシートを使ってもサクサク感がいまいち…」と感じている人はぜひチェックしてくださいね。
パイシートは常に冷えた状態にすること
パイシートは常に冷えた状態をキープすることがサクサクに焼くために大事なポイントです。
パイシートが膨らんでサクサクになるのは、焼くことで生地に織り込まれた油分が流れ出て空気の層ができるから。
生地を焼く前に油分が流れ出てしまうと、生地同士がくっついてしまい層ができません。
パイシートは作業中もどんどん温まってダレてきます。
私がパン屋で働いていたとき、デニッシュ生地(パイ生地と同様のもの)を扱う場所は常にクーラーで冷やされていました。
それほど、パイ生地やデニッシュ生地のような油分を折り込んでいる生地は、温度変化に注意が必要なんです。
もし、作業中にパイシートがダレてきた、やわらかくなってきた場合は、乾燥しないようラップをかけて冷蔵庫に入れてください。
温度を下げることで油分を固めます。
また、作業もできるだけ手早くおこないましょう。
手の熱は生地に伝わりやすいので、できるだけ手で生地を触らないのもポイントです。
中にフィリングを入れるときは冷めてからにすること
アップルパイなど、パイシートの中にフィリングを入れるときは必ず冷めてからにしてください。
フィリングの熱によってパイシートが温まって油分が流れ出てしまいます。
フィリングを冷ます時間がないという場合は、あらかじめ前日にフィリングだけ先に作っておいてもいいですね◎
また、フィリングはできるだけ水分を飛ばしてください。
水分が多すぎると生地に染み込んでしまい、サクサクの食感になりません。
加熱ムラから生焼けになることもあるので、フィリングの水分量には注意しましょう。
予熱で温めたオーブンで焼くこと
冷凍パイシートに限らず、お菓子やパンをオーブンで焼くときは必ず余熱を忘れないでください。
例えば、レシピに『200℃のオーブンで20分焼く』と指示があったとします。
オーブンの温度設定を200℃にして焼いたとしても、オーブンの中がすぐに200℃になるわけではありません。
20分かけて焼くことで最後のほうは200℃に達しているでしょうが、最初の方はどうでしょうか。
温度は徐々に上がっていくので、結局『200℃で20分間焼いた』ことにはならないんですね。
「レシピ通り温度も時間も守ったのに焼き上がりがいまいち」なのは、焼きが甘いから。
時間は守れていても、温度はレシピ通りに焼けてはいないんです。
パイシートを使った料理は、しっかり焼かないとサクサクの食感にはなりません。
このためにも、オーブンは事前に予熱で温めておくことが大切です。
オーブンの予熱は思ったよりも時間がかかるもの(我が家のオーブンは200℃の予熱に5分弱かかります)。
フィリングを入れたパイシートは焼くまでに時間がかかると、徐々に生地に水分がしみ込んでしまうので、すぐに焼き上げないといけません。
準備ができたらすぐに焼けるよう、オーブンの予熱は一番最初におこなっておきましょう!
まとめ:冷凍パイシートは基本的に解凍して使う
冷凍パイシートはそのまま焼くこともできます。
ただ、トッピングをして焼き上げる・中にフィリングを入れて焼き上げるのであれば、解凍しないと仕上がりが悪くなってしまいうので解凍してから使いましょう。
冷凍パイシートはすぐにやわらかくなります。
作業にかかる時間も考えて、半解凍にとどめておくのがサクサクの食感にするポイントです◎